【VGC2019】グラードンイベルタル DEX優勝構築 サンシリーズ【ダブル】
11月25日に開催されたDEXオフに参加してきました。
5日後に全国大会の第1回予選であるINC Novemberが控えていることもあり、本命構築は持っていけないもののメインコンセプトが近い構築を組んで持ち込みました。
DEX優勝した〜!
— アルカナ (@alcana_10906) November 25, 2018
予選:7勝2敗 1位抜け
決勝トナメ:4勝0敗 優勝
使用パーティ→🦐🦅🐔🌺🐯🧗🏻♂️
使用パーティ→
皆さんわかりましたか?
◆戦績
・予選:7勝2敗 グループ1位抜け
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・決勝トナメ:4勝0敗 優勝
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◆構築経緯
この後に書く予定のINC使用構築記事でも触れると思いますが、サンシリーズ環境ではグラードンを中心としたサイクル構築にパワーを感じていました。
比較対象としてカイオーガを挙げると、スタンダードな形で組むと相手のカイオーガへの解答が用意しづらい点が難しく諦めました。組むなら追い風+拘り眼鏡とかになりそうですが、お互いカミツルギだったりモロバレルだったりを採用し合って不毛な試合になることを避けることが僕にはできませんでした。
グラードンに話を戻すと、グラードン・ガオガエン・カプコケコの3匹が僕とじーんの考えるサイクルの軸となります。
→①天候を晴れにできる ②攻守ともに地面タイプが優秀 ③種族値がとても高い
→①晴れによって相手のカイオーガに倒されない ②猫騙し/蜻蛉返り@威嚇というサイクルの化身
→①晴れによって相手のスカーフカイオーガに倒されない ②グラードン・ガオガエンで足りない素早さを補強 ③地面+電気の範囲が広い ④耐久は低いけど引き先に高種族値2匹がいる
だいぶ簡単に書きましたが、3匹が持つ要素だったりシナジーだったりはこのような感じ。そもそもサンシリーズのカプコケコをとても評価していて、強く使うためにグラードンとガオガエンの2匹と組ませたというのが結構しっくりきます。
そしてもうひとつサンシリーズ環境で評価していた要素が「バークアウト」です。
正確にはバークアウトor光の壁なんですけど、今回も次回もバークアウトなのでバークアウトということにしておきます。
ルナアーラ構築に対する立ち回り負担が大きく軽減されることが最も大きな利点なのですが、カプテテフだったりディアルガだったり、なんかめんどくさいポケモンを幅広く解決できるので構築にまとまりが生まれます。
残りは対ゼルネアス、特に流行りのトルネオーガゼルネに対する枠と、驚くほど相手のグラードンが一貫しているのでグラードン構築に対する枠を採用すれば大体の構築に戦えそうです。
+ バークアウト + vsゼルネアス + vsグラードン
↓
→最強のバークアウト
→最強のゼルネアスメタ
→最強のグラードンメタ
完成しました。
◆個別解説 & 感想
※ダメージ計算はメモ帳からそのまま貼り付けたので少し見づらいかもしれません※
グラードン@拘り鉢巻
慎重 203-178-161-*-140-121
断崖の剣/地団駄/炎のパンチ/雷パンチ
・222潮吹き(98-116)+222根源耐え(72-86)
・-1鉢巻断崖 + -1はたきor素ボチでHDガオガエンほぼ確定
・鉢巻地団駄でH振りガエン確定(204-)
・フィールド鉢巻雷パンチでカイオーガに204-
・202カミツルギの-1リフブレが84-102
・136ガオガエンの晴れフレアが87-103
・156草結びが152-180
・222断崖が69-82
・追い風で最速スカーフテテフカイオーガ抜き
サイクルの要なので耐久振り確定ということで慎重HDベース。
配分で最も意識していることは相手のガオガエンの処理パターン。威嚇をもらっても処理できるように拘り鉢巻を選択しています。最終的に地面技が一貫するように立ち回るので拘るデメリットはあまり感じません。
因みにHPを削ってDを伸ばすことで努力値に余裕ができるので更にAを上げることもできますが、上のダメージ計算の通り、想定される主要物理であるカミツルギやガオガエンからもらうダメージがほぼ100ダメージなのでHPは極力削るべきではないという結論です。
・押した技の割合
地団駄(6割くらい)>断崖の剣(3割くらい)>炎のパンチ(1回)=雷パンチ(1回)
鉢巻地団駄の一貫を作り、トリックルームや追い風に乗せて撃って勝つのが理想。
断崖の剣はほぼノーリスクで撃てる盤面で押すいわゆる断崖チャンスと、ここは本気で両方に当てないとマズイという全身全霊の断崖が半々くらいでした。命中85%という確率通りくらいには当ててくれました。
・選出回数 13/13
イベルタル@マゴの実
意地っ張り 209-167-116-135-150-143
叩き落とす/不意打ち/バークアウト/追い風
・222潮吹き→141-166 (67.4%~79.4%)
・222雷→124-146 (59.3%~69.8%)
・オボン込み182ムンフォ2耐え
・-1はたき + -1鉢巻断崖でH振りガエンほぼ確定
・233スマホが79-94
・準速グラカイ抜き
イベルタルは居座り続けることで相手の行動に制限をかけ続けるような、少し特殊な性能を持つポケモンだと考えています。
そして選出する相手はディアルガだったりルナアーラだったりのゼルネアス以外の有象無象伝説。
なのでDを重視した配分にすることで、そもそも苦しいであろうバークアウト連打に加えて想定外の特殊耐久に相手が対応しきれず勝手に崩れてくれます。実際オフで選出した試合は全勝したのでD重視は正解でした。
余談ですがオボン込みと書いてある通り、当初はオボンの実で運用するつもりだったんですけどオフ直前に適当にバクアして適当に半分回復する方が絶対強いと思ってしまったのでマゴの実になりました。どっちでも良かったです。が、どっちでもいい時は半分回復のが回復量が多い(当たり前)ので多分正解です。
バークアウト枠に伝説枠を使うという贅沢な採用ですが、そもそもイベルタルの一番強い技がバークアウトだと思っているので採用理由自体に違和感はありません。
叩き落とすと不意打ちは、バークアウトで荒らした後に確実に仕留めるために採用。
追い風は試合中盤にガオガエンと並んで猫追い風したら勝てそうな気がして採用。
イベルタルが倒れたら詰むみたいな相手が思いつかなかったので、耐久振りもあるし守るはいらないだろうと考えました。守るくらいならバークアウトや叩き落とすで場を荒らしてほしい。
・選出回数 5/13
カプ・コケコ@突撃チョッキ
臆病 152-121-106-144-110-180
10万ボルト/ボルトチェンジ/目覚めるパワー(炎)/フリーフォール
・素ボチ + -1鉢巻断崖でHDガエンほぼ確定
・136晴れフレアが130-154(15/16で耐える)
・222潮吹き確定耐え(127-150)
・202根元が87-103
・晴れめざ炎でカミツルギ超余裕一撃
・D振りチョッキツルギにめざ炎が80%〜94.8%(108-128)
・フィールドボチがカイオーガに108-128(CSなら61.7%〜73.1%)
・フィールド10万がカイオーガに138-164(CSなら78.8%〜93.7%)
・フィールドボチがイベルタルに144-170(無振りなら71.6%〜84.5%)
・フィールド10万がイベルタルに186-218(無振りなら92.5%〜108.4%)
主にカイオーガ構築に選出するので突撃チョッキと合わせてDを重視した配分。
H146-D114にすればCは146になるのですが、チョッキ持って私耐えますよみたいな顔して表示HP146は萎えるのでそれっぽい物理耐久調整を見つけてきてHP152にして精神安定を図りました。
VGC2018のボルトチェンジは本当に弱い技だと思っていたので大嫌いでしたが、VGC2019サンシリーズでは火力枠(ex.伝説枠,カミツルギ)とサポート枠(ex.ガオガエン,モロバレル)がすごいハッキリしていると感じていて、そんな中で一般枠でありながらカミツルギよりも高い素早さから安定した火力を出せる貴重な存在であり、エレキフィールドの有用性だったり、そもそも電気の通りがいいといった多くの要素と噛み合うため和解しました。
ボルトチェンジで帰る行動がそもそも弱い状況や終盤に火力を出す必要があるため10万ボルトも必須。
ツンデツンデと並ぶと流行りのトルネオーガ()にほぼ全対応できるため目覚めるパワー炎、持ち上げながら交替出しグラードンでガオガエンを破壊できるテクニカル技フリーフォールで4枠決定。
よく見るエレキネットは撃って強い場面がまったく想像できなかったので不採用です。
そもそもこのルールで素早さを1段階下げても相手の追い風やジオコントロールのS操作展開に追いつけない。エレキネット断崖みたいな動きはグラードン構築にコケコを繰り出す予定がなく、つまりカイオーガ構築に対してその動きをするわけなんですけど、カイオーガ構築に対してグラードンが前に出て技撃ってる状況が限定的すぎる為いつ使うのかわからなかった、という具合です。
・選出回数 7/13
フシギバナ@気合の襷
臆病 156-*-103-152-120-145
草結び/ヘドロ爆弾/目覚めるパワー(炎)/守る
準速90族が存在することを考えると臆病1択。
眠り粉のプレッシャーが強すぎてか、上手い人ほどケアした動きをしてくれます。
特性葉緑素から繰り出される草・毒・炎の範囲が強力すぎて、環境後半ではトップクラスに信用していた一般ポケモン。
特に目覚めるパワー炎でカミツルギを吹き飛ばすと、こちらのグラードンが倒されなくなるので大体試合が終わります。
気合の襷は一度も発動せず。
・選出回数 5/13
ガオガエン@フィラの実
腕白 202-136-132-*-124-89
・222グラードンの0.75断崖の剣確定耐え
・追い風下で最速カミツルギ抜き
サンシリーズではB振りが強すぎてD振りガオガエンはほぼ使いませんでした。
相手のグラードンに対して1回無理が利くのは勿論、カミツルギやラランテスのような倒されるか押されないかで試合が大きく傾くような相手の前で動かせる選択肢があるのはかなり便利です。
このルールでガオガエンが叩き落とすで居座って問題ない状況がトリルメイン構築以外で想像できなかったので不採用。
守るはカイオーガ構築に対してグラガエンの並びで技を撃っても守りながら誰かを切る→グラードン死に出しの選択肢が生まれるため優秀。
そもそもサンシリーズに汎用性を保ちつつガオガエンを倒せるポケモンがグラカイ以外にあまりいないので、守るという行動ひとつでガオガエン詰ませの状況まで持って行けること自体が強い採用理由です。
・選出回数 13/13
ツンデツンデ@メンタルハーブ
生意気 166-157-231-*-165-16
・233-116ゼルネアスをジャイロボールで15/16の一撃(230 234-)
・201ゼルネアスの+2ムーンフォース+0.75マジカルシャインを255/256で耐え
Bがとても高いのでAブーストのために下げたくない、AはH振りゼルネアス一撃か威嚇入っても2発で倒してくれればいい、このポケモンの役割はトリックルームを貼ることだと考えてほぼHDで採用。
あんまり使った試しがなかったのですが、A振ってないジャイロボールでもこんだけ強いの!?と対戦しながら驚いていました。
最強メインウェポンのジャイロボール、vsトルネオーガに対して必要なトリックルーム、ワイドガード、守るで一瞬で完結。持ち物のメンタルハーブも同様です。
岩雪崩が欲しいと思う場面はなく、とりあえず撃つジャイロボールが強すぎて感動したのでワンウェポンで問題ありませんでした。
岩雪崩を撃ちたい対象だと思われるガオガエンには、グラードン・イベルタル・カプコケコのダメージ計算にもある通り、このポケモンで蓄積を入れる必要がありません。
それよりもワイドガードが強く、試合中盤にツンデツンデを前に潮吹きや根源の波動や断崖の剣を押さないデメリットが大きすぎるため、試合を決する性能の高さが光っていました。
・選出回数 9/13
◆選出
・最大パワー
・vsトルネオーガゼルネ
・vsグラゼルネ
◆終わりに
貴重なオフ大会なので、どっちがゼルネアス通すかバトルはしたくないという理由からイベルタルを選択しました。
グラードン、ガオガエン、バークアウトと相手にもサイクルを強要させるので読み合いの多い楽しい試合がたくさん出来ました。
本命構築の練習にもなり、更に久しぶりにオフ優勝できたのでとても有意義でした。
INC使用構築記事もすぐ書くのでお待ちください!
おわり