【ダブル】Top16 てんのめぐみオフ使用構築 【ガラルダブル】【VGC2020】
12月8日に開催されたてんのめぐみオフに参加してきました。
詳しくは構築経緯に書きますが、今回はあるポケモンを絶対使うというコンセプトで持ち込むパーティの調整を行っていました。
もちろんどんなコンセプトだろうと優勝する気持ちは忘れずに。
■戦績
・てんのめぐみオフ (2019/12/08開催)
Top16 (〇〇〇〇〇×→予選抜け ×→top16)
■構築経緯
ソードシールドシリーズの初オフ参加だったので、なにかコンセプトを決めて楽しみつつ勝とうという意気込みで臨みました。
僕「電磁波まいて身代わりと宿木の種で詰ませるネチネチプレイ、久しぶりにしたいな~」
というわけで以下が求められる条件。
①詰ませ性能の高いタイプと耐久種族値
②電磁波で100族を抜ける素早さ種族値
イメージとしてはSがもう少し速いナットレイとか前作のテッカグヤとか、いないか...。
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ナットレイより速いS30族、優秀なタイプと特性で詰ませ性能もバッチリ、しかも可愛い...まさに運命の出会い。
今回のコンセプトは『タルップル固定構築』に決定しました。
タルップル軸の構築として、残りの5匹を寄せる形で採用していきました。
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タルップルは「宿木の種」+「身代わり」型と決めていたので、タルップルが活躍できるような場を安定して作り出せる先発2匹を決めるところから始めます。
オーロンゲはタルップル詰ませで重要な「電磁波」を悪戯心によって先制で使える性能がとてもマッチしていると感じて採用。
バンギラスは先発オーロンゲの相方として採用。
壁+弱点保険+麻痺+「岩雪崩」、バンギラス以上にオーロンゲと並んで強そうなポケモンが他に思いつかない...。
因みにルールが始まって以来ずっとバンギラスの強さに懐疑的だったので、やっと強い使い方ができると思うとワクワクしていました。
オーロンゲ+バンギラスの先発は数戦試した段階で間違いない強さを実感できたので、確定枠として進めていくことにしました。
確定採用3匹の時点で一貫しているのがヒヒダルマ(ガラル)とニンフィアとナットレイ。
先発の2匹の安定感を信じているので難しくは考えず、タイプ相性で埋めていきます。
ヒヒダルマとナットレイに有効な特性「威嚇」で、更に火を吐けて(?)、更に「電磁波」を使えるギャラドス。
真面目に特殊ギャラドスを採用しましたが、要素自体は満たしているので何事も試してから精神を重視。
残りの1匹を探しつつ調整しているうちに見えてきたところを修正。
まずはギャラドスを物理型に変更。
①使う技がほとんど「火炎放射」と「電磁波」の2つ。
②vsナットレイが想像よりキツくなかった。
「火炎放射」自体はよく使うけど、仮想敵であるナットレイを重視するほどではない。
じゃあ高い攻撃種族値を活かした方がいいね。
更に、ナットレイよりアーマーガアとニンフィアの方が格段に苦しかったので「竜の舞」+「滝登り」でゴリ押せる選択肢を用意。オーロンゲの壁と相性もいい。
次に6匹目としてドラパルトを採用。
この時の基本選出がオーロンゲバンギラス/ギャラドスタルップルで、上から殴るための素早さが電磁波に頼り切りなところを解消してくれる高い素早さ。
アーマーガアを相手にしてほしかったので型選択は「鬼火」+「祟り目」での採用。
やけど状態で放置されると極端に選択肢が狭まるというアーマーガアの弱点を突きます。
最後にバンギラスドリュウズの2匹を見てよく選出されるロトム系統がめんどくさかったのでドリュウズを型破りに変更して完成!
といきたかったのですが、ドラパルトの同速対決が避けられない点がオフ前日に少し気になりだす。
アーマーガア、ナットレイ、ニンフィア、ドラパルトの4匹をたった1匹で相手にできるポケモンなんているわけないよ...
............
......
...
\/
無事構築完成。
(←選出率順。タルップル...)
途中、特殊ギャラドスとか特殊ドラパルトがいたはずなのになぁ。
■個別解説
タルップル@食べ残し (特性:厚い脂肪)
実数値:209-*-112-121-101-85 臆病
努力値:188-0-92-4-4-220
りんご酸/宿木の種/身代わり/守る
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・HP
16n+1
・素早さ
麻痺した最速100族+2
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本パーティの軸。タルップルを強く使うためにパーティを組んだ。
後発率100%(※選出率ではない)、タルップルを突破できない詰み状況を作り出すことを目指して立ち回りを組み立てます。
麻痺して素早さが上を取っている状況なら、痺れ待ちで「身代わり」連打→痺れたら「宿り木の種」でタイマンは100%勝ちです。(宿木の種を当てれば)
また、炎、水、電気、地面タイプ辺りは、麻痺を入れずとも「宿木の種」を入れて「身代わり」+「守る」連打で勝ちです。
選出段階でこれらの状況を作り出せそうならば出す、無理そうなら出さない。
固有技の「りんご酸」も威力80の確定Dダウンという破格の性能なので1ウェポンで十分。
また草/ドラゴン+厚い脂肪のおかげで、流行りのドサイドン/トリトドン/コータスが入ったトリックルーム構築にガン刺さりです。
軸としてスタートしたので気付きませんでしたが、現環境においてはかなりの強みでしょう。
そもそもタルップルが何をしてくるかわからないで戸惑う人が多かった印象です。僕もわかりません。
ダイマックス率→0%
バンギラス@弱点保険
実数値:193-187-131-*-121-111 意地っ張り
努力値:140-124-4-0-4-236
岩雪崩/噛み砕く/馬鹿力/アイアンヘッド
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・耐久
4n+1(4倍弱点持ちなので)
リフレクター込みA205ドリュウズの命の珠「ダイスチル(ダイアース)」+威嚇orB1段階上昇後の同「ダイスチル」を244/256で耐え
・攻撃
A187ドリュウズの「アイアンヘッド」耐え調整を「ダイスチル」+砂ダメージで12/16程度の確率で突破
・素早さ
麻痺した準速スカーフヒヒダルマ+1
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本パーティのエース。
ほとんどオーロンゲと共に先発で繰り出し、サポートを受けつつダイマックスして積極的にダメージを稼ぎます。
珍しい技としては「アイアンヘッド」の採用。
先発2匹がフェアリータイプに無抵抗なのを嫌って入れましたが、「ダイスチル」のB上昇が優秀でかなり使います。
打ち合い性能の高さ、技範囲の広さには流石の600族を感じました。
唯一の不満は一致ダイマックス技の「ダイロック」と「ダイアーク」の追加効果を単体で活かしづらいところ、とても惜しい。
ダイマックス率→80%
ドリュウズ@気合の襷 (特性:型破り)
実数値:185-187-81-*-85-154 陽気
努力値:0-252-4-0-0-252
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・素早さ
ミラーやロトムを考慮して最速
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電気と鋼とフェアリーを倒すために採用。
今回はダイマックスの選択肢をほとんど取らないので、低い耐久の中で限られた行動回数を最大限に活かす「気合の襷」での採用です。
相手が1回痺れるだけで行動回数が3回になります、強い。
バンギラスギャラドスドリュウズを見ると流石にロトムが選出されるので、「型破り」じゃないとお話になりません。
最近は採用率が下がってきた「地震」ですがギャラドス浮いてるタルップル巻き込める、ということで採用しました。
味方バンギラスの「弱点保険」を起動させる立ち回りも、そのターンの爆発力が大幅に上がるのでオススメです。
久しぶりに使うとこの火力で全体技、しかも命中100とか強すぎて感動しました。
ダイマックス率→5%
オーロンゲ@リリバの実
実数値:202-155-117-*-95-80 意地っ張り
努力値:252-4-252-0-0-0
不意打ち/電磁波/挑発/リフレクター
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・攻撃
1段階上昇「不意打ち」×2+砂ダメージで4振りウオノラゴンを253/256で突破
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本パーティの柱といっても過言ではないサポートっぷり。
ほとんどの試合で先発に繰り出し、「電磁波」をまきまくります。
「リフレクター」はバンギラスを長生きさせるために採用。「光の壁」は貼らずともバンギラスが特殊相手に殴り負けないので不採用としました。
その代わりに採用したのが「挑発」で、ロトムやウインディに対して撃つことで先発からバンギラスに対して「鬼火」を狙いに来る動きを封じます。殴ってくれたらバンギラスの「弱点保険」が発動するのでOK!
攻撃技をひとつは入れたかったので「不意打ち」をチョイス。
素早さに振らずとも上から打点を稼げて、バンギラスのダイナックルとも地味に相性が良くて好き。
「リリバの実」は1ターン目に「電磁波」をした時に、相手のドリュウズやジュラルドンに倒されて「リフレクター」が貼れないという展開を防ぐために持たせました。
ダイマックス率→0%
ギャラドス@オボンの実 (特性:威嚇)
実数値:201-165-117-*-121-112 意地っ張り
努力値:244-36-140-0-4-84
滝登り/飛び跳ねる/竜の舞/電磁波
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・耐久
A187ドリュウズの命の珠「岩雪崩」をオボン込みで241/256で耐え
A172ドラパルトの(威力130)+1「ダイドラグーン(ダイホロウ)」確定耐え
・攻撃
できるだけ高く
・素早さ
1段階上昇で最速100族+1
麻痺した準速スカーフヒヒダルマ+2
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アタッカーとサポートを兼ねたお気に入りのハイブリッドギャラドス。
とりあえず先発にバンギラスを繰り出すので、威嚇と相性補完を考えて裏に置くことがほとんど。
オーロンゲを失った後の「電磁波」要因その2としての採用でしたが
自身が「電磁波」+「滝登り」でまひるみを仕掛けられるのはもちろん、
威嚇+「リフレクター」を活かして「竜の舞」を積んでエースにもなれます。
バンギラスはダイマックスせずに「岩雪崩」していたい時があるので、その場合は後発のギャラドスが「竜の舞」からダイマックスを決めます。
ダイマックス率→15%
ヒヒダルマ@拘りスカーフ
実数値:181-192-75-*-75-161 陽気
努力値:4-252-0-0-0-252
つらら落とし/フレアドライブ/馬鹿力/とんぼ返り
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・素早さ
ミラー意識で最速
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期待していることは火力、とにかく火力。
構築の薄いところを圧倒的火力ですべて補ってもらいます。
特性「ごりむちゅう」によって1.5倍になった氷、炎、格闘の3タイプの高威力技が非常に優秀。
ドラゴンや飛行タイプに強くありながら、炎と格闘タイプの技を実質一致の火力で使えるのはとても頼もしいです。
その反面、耐久と耐性面にはかなり不安があるので選出する際にはヒヒダルマがサイクルに参加できない前提で立ち回りを組む必要があります。
前日に採用した枠なのでオフ当日の選出率はあまり伸びませんでしたが、使い込んでいくうちにもっと伸びると感じました。
ダイマックス率→未知数
■選出
・基本選出①
タルップルで詰ませられる未来が見えたら。
タルップルで勝てる相手には「電磁波」だけ入れて放置しておきましょう。
・基本選出②
タルップルの活躍が難しそうな時にする。
特にニンフィアやトゲキッスなどのフェアリーや飛行タイプがいる時。
フェアリーをバンギラスの「ダイスチル」で起点にして、味方のドリュウズの「地震」のダメージを軽減しながら「弱点保険」を発動させたい。
・対イエッサントリル
初手「地震」「岩雪崩」でダブルK.Oできたら勝ち。
バンギラスを雑に扱う時はギャラドスをダイマックスさせる事が多い。
・選出基準
①ドリュウズやヒヒダルマを出さないでも打点が不足しないようなら出す
②順当な殴り合いで勝てなさそうな相手がいたら出す(ex.バンバドロ)
③ニンフィアがいたら絶対出さない
①多分なにがあっても出す
①ニンフィアがいたら出す
①「電磁波」も「リフレクター」もする必要がなさそうなら出さない
①ウオノラゴンがいたら出す
②トリトドンがいたら出さない
①アーマーガア、ナットレイがいたら出す
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今回は普段あまりしないような構築の組み方をして単純に楽しかったです。
最低限、対戦オフ会で予選抜けができたのも満足度が高い。
当初はタルップルが使いたい!で組み始めた構築のはずが、周りの5匹がどんどん強くなっていって普通に強い構築になりました。
もちろんタルップルも強いのでぜひ使ってみてください。
VGC2020のルールが発表されまして、この構築はルール発表以前の構築ではありますが、大きく環境が違うというわけではないので少しでも参考になればうれしいです。
どのように構築を組んでいったのかを意識して書いてみたので、ダブルの構築の組み方でつまづいている人に届いてほしいですね。
ソードシールド環境ではかなりいいペースで記事の更新ができてる!
この調子で結果も記事も続けたらいいな。
おわり